マルチスライスCT症例
64列マルチスライスCTとワークステーション
当院では、以下3台のワークステーション(超高性能コンピュータ)を使用して画像処理を行っています。
- AZE製 Virtual Place Advance
- テラリコン・インコーポレイテッド製 Aquarius iNtuitionserver
- フィリップスエレクトロニクスジャパン製 Extended Brilliance Workspace
別々のワークステーションで同じ画像の重複確認をして病変の見落としを防止します。また、迅速な画像解析、処理を行うことができます。もしも早急な治療が必要な病変(重症冠動脈病変など)が見つかった場合には、当日に提携している大病院への紹介も可能です。尚、通常の画像解析、処理には1週間程度の時間をいただきます。
マルチスライスCT症例画像
各画像をクリックすると大きく表示されます。
心臓
正常冠動脈
正常な方の心臓のCT画像です。
冠動脈高度狭窄病変
心臓の冠動脈(心臓に栄養を送る血管)に狭窄がある方のCT画像です。胸痛、背部痛、胸の締め付けられる感じ、息切れなどの症状が出ます。
足部
閉塞性動脈硬化症
足の動脈に狭窄がある方のCT画像です。
足の冷感、しびれ感、一定距離を歩くと足が痛くなる、安静時でも足が痛いなどの症状が出ます。
下肢静脈瘤
足の静脈に静脈瘤(コブ)がある方のCT画像です。足のだるさ、痒み、色素沈着などの症状が出ますが無症状のことも多いです。
深部静脈血栓症(肺塞栓症、エコノミークラス症候群)
足の静脈、肺の動脈に血栓(血の塊)がある方のCT画像です。足の静脈に血栓ができて足のむくみ、痛みなどの症状が出ます。その血栓が肺に飛ぶと肺の血管の詰まりとなり呼吸困難、胸痛などの症状が出ます。
胸部・腹部
大動脈解離(造影・非造影)
全身に血液を送る大動脈に解離(裂け目)がある方の画像です。胸からお腹まで広範囲に解離が見られます。胸、背中の強い痛みなどの症状が出ます。
造影剤を使っていない画像と使っている画像の比較です。造影剤の使用により大動脈解離をはっきりと診断することができます。
肝臓癌
肝臓に2~3cmの肝臓癌がある方の画像です。自覚症状はほとんど出ません。肝臓癌になる人の9割は肝炎ウイルス感染者です。定期的な血液検査、超音波検査などにより早期発見可能です。また、別の目的の検査でたまたま見つかることも多くあります。